先に結論を言ってしまいます。部活と勉強を両立するカギは、勉強時間を無理に増やすことではなく、「すき間時間」と「優先順位」です。
部活をがんばっている人にとって、平日にまとまった勉強時間をとるのは簡単ではありません。でも、10分や15分の時間を上手に使い、「今日はこれだけは終わらせる」というものを決めておけば、毎日の積み重ねは確実に変わってきます。この記事では、モデルスケジュールを見ながら、両立のコツを具体的に考えていきます。
1週間のモデルスケジュール
まずは1週間の全体像です。部活の活動日は学校や部によってちがうので、ここでは「平日4日+土曜に活動、1日は休み」という例で考えてみます。自分の部活の予定に合わせて、アレンジしてみてください。
| 曜日 | 部活 | 勉強の中心 | 家での勉強時間(例) |
|---|---|---|---|
| 月 | あり | その日の授業の復習・宿題 | 40分〜1時間 |
| 火 | あり | その日の授業の復習・宿題 | 40分〜1時間 |
| 水 | 休み | 苦手科目にじっくり取り組む | 1時間半〜2時間 |
| 木 | あり | その日の授業の復習・宿題 | 40分〜1時間 |
| 金 | あり | 1週間の小テスト・暗記ものの確認 | 30分〜1時間 |
| 土 | あり | 1週間の復習(間違えた問題の解き直し) | 1時間〜1時間半 |
| 日 | 休み | まとめ学習+次の週の予定づくり | 1時間半〜2時間 |
ポイントは、部活がある日とない日で、勉強の役割を分けることです。部活がある日は「その日の内容を、その日のうちに」。部活がない日は「苦手や積み残しにじっくり」。こう分けておくと、毎日長時間やらなくても、勉強が回るようになります。
部活がある日の、1日のモデルスケジュール
次は、部活がある平日の1日を見てみましょう。注目してほしいのは、家での勉強時間以外にある「すき間」です。
| 時間帯 | すること | すき間の使い方 |
|---|---|---|
| 朝(登校前) | 朝食・準備 | 英単語や漢字を5分だけ確認 |
| 休み時間 | 友だちと過ごす | 次の授業の教科書をさっと開く |
| 放課後 | 部活 | ― |
| 帰宅後〜夕食 | 休けい・着替え | しっかり休む(ここは休んでOK) |
| 夕食後 | 家での勉強(40分〜1時間) | 宿題→その日の授業の復習の順に |
| 入浴後〜寝る前 | 自由時間 | 暗記ものを10分だけ見直す |
| 就寝 | 早めに寝る | 翌日の部活と授業のために睡眠を優先 |
朝の5分、寝る前の10分。どれも小さな時間ですが、毎日続ければ1週間でかなりの量になります。特に暗記ものは、短い時間で何度もくり返すほうが向いているとも言われています。
そして、帰宅後すぐに休むことは「サボり」ではありません。くたくたの状態で机に向かうより、少し体を休めてから始めたほうが集中できることも多いものです。そのかわり、「夕食を食べ終わったら始める」と、始める合図を決めておきましょう。
優先順位のつけ方
時間が限られているときほど、「何からやるか」が大切です。迷ったら、次の順番を目安にしてみてください。
- 締め切りのあるもの(宿題・提出物)
- その日の授業の復習(忘れないうちに)
- 苦手科目や積み残し(部活のない日にまとめて)
提出物は、テストの点数と同じように成績に関わることが多いので、まずはここを確実に。全部できない日があっても、1番だけは終わらせる。それだけでも立派な両立です。
大会前・テスト前の乗り切り方
大会やコンクールの前
大会前は練習が増えて、勉強時間がほとんどとれない時期もあると思います。そんなときは、思いきって「最低ライン」だけ決めましょう。たとえば「宿題だけは終わらせる」「英単語を1日5個だけ」。ゼロにしないことが、大会後に勉強のペースを取りもどす助けになります。大会が終わったら、たまった分を少しずつ取りもどせば大丈夫です。
定期テストの前
学校によっては、テスト前に部活が休みになる期間があります。この期間は、ふだん部活に使っている時間がそのまま勉強に使えるチャンスです。ただ、その期間だけですべてを詰めこむのは大変です。テストの2〜3週間前になったら、部活がある時期から少しずつ準備を始めておくと、休み期間を「仕上げ」に使えます。
テスト範囲が発表されたら、どの教科をいつやるかを書き出して、部活の予定と並べてみましょう。予定が見えるだけで、「何から手をつければいいかわからない」という不安がぐっと減ります。
引退後の切りかえ
3年生で部活を引退すると、急に放課後の時間が空きます。ここで大切なのは、空いた時間をそのまま勉強に置きかえることです。最初の1週間で「部活をしていた時間=勉強の時間」という新しいリズムをつくれるかどうかが、その後を左右します。
とはいえ、引退直後は気持ちが抜けてしまうのも自然なことです。最初から長時間を目指すより、まずは部活の時間の半分くらいから始めて、少しずつ増やしていけば十分です。部活で使っていた体力と集中力は、きっと勉強でも役に立ちます。
部活で身につけた力は、勉強でも使える
毎日の練習をコツコツ続ける力、限られた時間で集中する力、目標に向けて計画を立てる力。部活でがんばっている人は、すでに勉強にも使える力を持っています。
両立がうまくいかない日があっても、自分を責める必要はありません。スケジュールは、うまくいかなかったら何度でも作り直せばいいものです。この記事のモデルスケジュールを参考に、自分だけの「両立のかたち」を見つけてください。
※「塾サーチ!」は豊中市で学習塾を運営する会社が運営しています。スケジュール例は一般的な参考例であり、特定の塾の指導内容を紹介するものではありません。